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私がみた山県里帰りの2年

山県里帰り〜アートで巡り還る山県への想い〜 里帰り展によせて。

岐阜県山県の北山には2015年の夏に初めて訪れました。バーベキューや精霊送りにも参加。

いつも展示を応援してくれる、やまだみゆきさんの誘いでした。

秋にはまたタキちゃんと進さんと3人で再び訪れます。

 

山県里帰りは、みゆきさんの熱い想いでできています。

みゆきさんは私たちアーティストをそれまでに何年にもわたって応援してくれた人です。その人が毎月通っていて、しかも何か伝えたい想いがあるらしい。アーティストは表現し観せ、見る者に感じさせる使命のようなものがあります。みゆきさんもみているだけでなく、とうとうこちら側に来ようとしてる。なにか表現しようとしている。そんなに熱い想いなら、お手伝いしよう!プロ意識をもって表現活動をやっているノウハウが私たちにはあります。

友達とはいえ、私たちはアーティストとしてそれなりに経験があるものたちばかり。作家活動も赤字のところは減らしていく経済活動のひとつとしても機能しています。真剣な遊びではありますが、立派な労働でもあります。無償で引き受けるにはこちらにも利がなくてはなりません。アーティストして生きていく覚悟をもち、生計を立てている者もいるのですから。使命であり仕事でもあります。

ひとつは地域とのつながりを持つこと。

地域とのつながり方を学べること、そのまま「地域の方達の協力=財産」として得られること。関わり自体が得として捉えることです。

ふたつめは表現する場としての面白さです。

様々な表現活動のなかで、商業的に成功している現場もあればそれほどでもない現場、魅力ある作家が関わっている現場、あるいは報奨金や制作費が国や自治体から出ている場合、現場が100件あれば、かたちも100件さまざまです。みゆきさんはまだ助成金については勉強中なので私たちは自力でキャンバス代や山県までの交通費を稼がねばなりません。それでもなお、川の美しさがみたくて行くし、苔むした岩場の魅力に、この場を描きたい、ここで展示してみたい、ここを表現してみたいと思わせるのです。

また、表現についてはみゆきさんはど素人です(言ってみたかった笑 だってほんとにそーなんだもん!)熱い想いだけでは表現活動は成り立たないことを周りは熟知しています。困難は大前提でした。

それでもやってみようと思ったのは、少なくとも私はですが、集まった作家たちの魅力です。これがみっつめ。

私は、ゆきおさん、あっこちゃん、マホさん、タキちゃんたちが活動していたYKO公演やライブのファンです。あんな活動がしてみたいという憧れがありました。またアートチームは学生時代にみた若い夢でした。

熱く語らせてください!笑 集まった作家たちの魅力!

タキナオさん、言わずと知れたライトドローや美しい移ろう景色を表現する画家。素敵な素敵な作家としてのジャンプ力をもち、平面に限らず、古き良き道具や家具、立体に媒体さまざまに光を表現します。ヤフオクでみつけてくる品々にどきも抜かれます。いつだってみんなこの人の感性を信じています。いつだってどんな作品がくるのかドキドキさせてくれます(あ、ハードルあげた)タキちゃんと山県へ行く道中がとてもとても楽しい。進さんと3人で石もつみます。結構苦悩の人。こんど車に乗せてね。

月永進さん、画譜の部屋で知り合った写真家。空間を使う天才だとおもう。その繊細さと頑固さで.ttでタキちゃんと問答するけど、そのために二人は映像作家として恐ろしく成長し続けています。なんどもなんども山県北山へ通い、北山のおばあちゃんたちはみんな進さん進さんって慕っている。たとえ進さんがどんな写真をとったとしてもおばあちゃんたちは進さんならいいよ!って言うだろうってくらいに厚い信頼を築いていった武士のような人。作家陣には女性が多いのだけど常にみんな進さんに守られてるとすら感じます。いつもみんな進さんカーに乗せてもらっています。

ニシムラマホさんは私が所属するギャラリーアパさんの先輩作家さんです。マホさんの成長も作家として恐ろしい。。絵がどんどん色を纏い密度を増し、いつの間にかアートフェアへも常連。。彼女の背をいつだって追っています。山県里帰りのはじまるげな!で見せたパフォーマンスはマホさんの真骨頂!あれは本当に素晴らしいアイデアと必然性とインパクトでした。かっこいい。。惚れてしまうくらいアーティストして魅力です。そして彼女もだからこそ多くの経験を深く持っている。この企画のあやうさも誰より見抜いてなお手を貸している。熱い想いに答えようとしている一人です。

天野入華さん、インスタレーション作家だけあって、空間把握が人一倍優れています。そればかりか実務まで!一番学ばせてもらっているのがこの方!平面の作家は絵の中で語るため平面を壁にかけるだけの展示が多いですが、室内、建物すべて使う作家だからこそ、建物への配慮のしかた、動線の確保の仕方、ライトの配線のべストな方法、そしてプレスリリース、お客様の誘導しかり。です。一番すごいな、とおもったのはせつせつと丁寧な説明と根気よく説得し実現していく力です。私が諦めたことをほぼほぼ実現していった力は感服です。イメージしたことをただ実行するだけでなく、人間関係ふくめて人への説得も環境も整えることがアーティストの役割なのだと学ばせて貰いました。

せをはやみさん、繊細で可憐な歌声で魅了されました。またせをはやみさんのライブで.ttと入華さんたちがコラボしていき、それは数多くの記憶に残るライブを開催されていきました。若い才能についていきたい。。!そうみんな憧れた美しいライブの歌姫。。素敵。。そしてヒュミイッラというとてもとても美しいお菓子を作るひとでもあります。スパイスだけで甘さをひきだしたコンフィチュール!!感動しました。みゆき氏に食われた時は本気で憎悪しました!!!食物の恨み!!くらい独り占めしたいおいしさ。。。。感動。。。あんなに美味しいものつくれるひとに悪いひとはいない!

デザインを手伝ってくれているまさぽん、まいまいコーヒーのまいまい。ダンサーのあっこちゃん!!

そんな人たちとつくれる場所なら。

この2年私は自分に向き合う日々でした。仕事を辞め、免許を取得し(山県までみんなを乗せて行けた時は誇らしかった)数多くの展示との関わりあい方を見つめ直し、また自身の作品との向き合い方も模索し、またできていなかった報連相や自己理解をすすめ、コミュニケーションの掛け違いがすくなくなるよう工夫する日々でした。誤解がうまれそうなら電話やなるべく直接会い、油絵会に来てくれるゆきおさんに相談したり、みんなの意見を聞きながら進めて独断しないように心がけていきました。体調を崩し手術をし、体調に無理のないスケジュール管理を目指したり。作品管理や作家活動費の管理など実務も整える時間も作りました。

私にとってこの2年はコミュニケーションの掛け違いが苦しかった日々でもありました。母の体調もよくなく加齢による認知の歪みが増していった時でもありました。けれど大きな成長をさせてもらったと思います。

そして確かにみんなと紡いできた強固な信頼関係は大切な大切な宝物になりました。

みゆきさんはもっとほかに良いやり方があるだろうと、呈したくなるときもあります。けれどみゆきさんの大切な山県への想いは、誰も土足で踏みにじることはできない、大切な想いです。この想いを表現するためにこの山県里帰りはあるのです。私たち作家もまたそのためにいるのですから。

さあ、2018年振り返り展始まっています。2年たち上記の作家たちの展示がひとめぐりしました。

山県里帰りは多くの人に触れるだけでなく、もうずいぶんんと影響力を持ってきたように思います。

これから何をしていけるのか、何をしていくと良いのか、皆様のお知恵を借りれたらと思うのです。

会場で見つけたら教えてくださいね。

 

コラムも会場でぜひお手にとって一読くださいね!!これから!

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