2017年1月29日sun 鶴舞KDハポン 0contact百火繚乱
出演
真都山みどり
KANAMORIN
大庭彰恵x後藤博
小林広恵x柴山健一
0contact継承vol.3と、0コンの名前をいただいてから3回目。2年目のお正月を迎えました。
今回は普段は音楽や演劇などをされている方々も参戦し、ドローを多面的に捉える濃い1日となりました。
一番手はコントラバスを主に、ボイスパフォーマンス、演劇、写真などを媒体に表現されている、みどりさん。あらかじめドローを映像にしたものの投影と、2枚の線画をライブドローし吊るし、それらにあわせてコントラバスの生演奏と音源を。演劇で演出もされているとのことで、自らすべて一人で行いました。マルチ!
昨年のわたしも少し参加させていただいたspoon camp にいらっしゃっていたヨシコチュウマの「概念を演出する」という言葉に刺激を受けたというみどりさん。なかなかドローなどする機会はないと思うのですが、楽しそうに取り組まれていらっしゃいました。彼女にとってドロー=描く、とは音やイメージもてるすべてを表現するということなのかもしれないですね。
みどりさんの表現これからも楽しみにしております。ありがとうございました!
KANAMORINさんは普段は白線の内側、MoNoSiRoといったバンドで活躍されています。以前0コンタクトに出演してくださったタキナオさんのライトドローとギターで出演されている姿もたくさん拝見しておりました。
今回はギターを弾きながら、生花をとりいれたライブドローをしてくださいました。おっしゃるには絵の具の色を選ぶ姿もチューブの蓋を取る姿もすべてみせるべきだ。と。
植物の持つ柔らかな線と竹のまっすぐな姿と、曖昧で繊細な音はなぜか安心して身を委ねて見ていることができました。ありがとうございました!
大庭彰恵x後藤博
まず、後藤さんのインフォメーションがなかったことお詫びしなければなりません。急遽でギターかも?ベースじゃないと思うとはお聞きしていたのですが、当日初めてお会いすること叶いました。
とてもアツいギターと詩を奏でてくださいました。今回3組ギターでしたが全く音色が異なって同じ楽器に思えなかったです。
そんなアツくて動なギターに、大庭さんの静かで描くことに揺るぎのない姿は、まるで違うのになぜか不思議なマッチ感!彼女の内なるアツさと、後藤さんの内的視点はぴったりなのかもしれません。
大庭さんの題材は相撲あるいは力士リンチ事件。衝撃的なテーマですが、彼女にとってずっと心に引っかかり続け表現せずにはいられない、真実や事実とそれを超えて消化し芸術と表現とへと変容をとげるべきものだったのだと思います。
それでいて作品は真っ黒に塗られた厚紙に強く鉛筆で線を描いてあり、そこへライブドロー本番でぼんやりと浮かびあがってくる赤や白の線。ただたんたんと事件を追うように、ただ一言も漏らさぬように、事件の本質を問うように、線は静かに重ねられていきます。そこへ衝撃的なギターとたくさんたくさん重ねられた詩の言葉。
私たちは何も告げられていないのに何かの現場に居合わせたのではないのでしょうか。
お二人ともアツい思いありがとうございました!
小林広恵x柴山健一
写真、柴山さん写っておりませんが、とてもとても素敵なまんまると可愛くて良い色をしたギターを奏でてくれました。YouTubeに短いですが動画をあげておりますのでぜひ!
セットリスト
1.op
2.お皿サラダ
3.ミドリムシの成長
4.出会い
5.三五七
エンデイングセッション
お皿サラダはお皿を使って、
「出会い」は岐阜県山県市北山地区へ行った時にみたコスモスや四季桜からヒントを得て、
「三五七」も同じ地区の神崎川の石をつかって、オブジェクトを用いたライブペイントとなっております。
「ミドリムシの成長」は音を視覚化することに挑戦しています。
絵を演奏している感じでとても楽しかったです。すごくニヤニヤしてたと思います。
ハポンで鍵盤を乗せるかっこいい台と板を貸していただけたので、よりキーボードっぽい姿になれて楽器は弾けないけど(黄色いバイエル卒業できてたっけ、グレードも全然進まなかったっけ)こうやってライブドローで出演させていただけてジャズギターと共演できるなんて、いろいろと夢のようで嬉しかったです。
道に迷いすぎて遅刻常習犯だったシバコバコンビもさびしいけど、この楽しさ胸にまた次へ!
柴山さん半年間ありがとう。
こちらはラストのエンディングセッション♪なんかお洒落♪
ご来場いただいたみなさま、応援してくださったみなさま。
改めて御礼申し上げます!ありがとうございました!
次回も水面下ですすめていきますよ〜。